薬剤師の転職市場は活発ですが、「思っていた条件と違った」「職場環境が合わない」といった失敗も多いのが現実です。薬剤師専門の転職エージェントを活用することで、調剤薬局、病院、ドラッグストア、企業など幅広い選択肢から最適な職場を見つけることができます。現役薬剤師10名の実体験をもとに、本当に使える転職エージェントをランキング形式でご紹介します。
薬剤師転職成功のカギ
薬剤師の転職では複数のエージェント併用が成功の鍵。各社で得意分野や保有求人が異なるため、最低でも2〜3社は登録して比較検討することをおすすめします。
薬キャリエージェント
主な特徴
- 登録者数業界No.1の実績 - 20〜30代の常勤転職に特に強い
- 担当者のレスポンスが早く、スピーディーな転職が可能
- 調剤薬局だけでなく、病院や企業など求人の種類が豊富
対応地域 | 全国 |
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面談場所 | 基本的に電話面談(東京・大阪にオフィスあり) |
求人数 | 約60,000件 |
特徴 | スピード転職、20〜30代常勤に強い、レスポンス早い |
注意点
- スピード重視のため、応募を急かされていると感じることがある
- ドラッグストア求人のほとんどは調剤併設型
ファルマスタッフ
主な特徴
- 地域密着型で求人先との関係が濃い - レア求人が多数
- 雇用形態は全てカバー、福利厚生などサポート体制が充実
- スキルアップ・キャリアアップのための教育サービスあり
対応地域 | 全国 |
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面談場所 | 札幌、東北、大宮、船橋、東京、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸、広島、九州(オンライン可) |
求人数 | 4万件以上 |
特徴 | 地域密着型、教育サービス充実、福利厚生サポート |
注意点
- コンサルタントの質にバラつきがある場合も
- 対応に時間がかかる場合があり、急いで転職したい方は不満に感じることも
マイナビ薬剤師
主な特徴
- 全国をカバー、求人数は断トツでトップクラス
- キャリアアドバイザーの質が高く、「思っていたのと違った」転職を回避
- 調剤薬局・ドラッグストア・病院・企業など様々なニーズに対応
対応地域 | 全国 |
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面談場所 | 東京、さいたま、千葉、横浜、仙台、名古屋、石川、大阪、神戸、岡山、広島、福岡(オンライン可) |
求人数 | 4万件以上 |
特徴 | 求人数トップクラス、キャリアアドバイザー質高、有資格者限定 |
注意点
- 正社員求人が多く、派遣求人はない
- 対面面談の場合、転職に時間がかかる場合も
レバウェル薬剤師
主な特徴
- 1都3県・主要都市、6ヶ月以内のスピード転職に強い
- 求人票にはないリアルな情報を多数保有
- 「こんなはずじゃなかった」という転職失敗を防ぎやすい
対応地域 | 東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、兵庫、愛知、静岡、福岡、広島 |
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面談場所 | 電話・オンライン |
求人数 | 非公開 |
特徴 | 都市部特化、スピード転職、内部情報豊富 |
注意点
- 都市部以外の求人が少ない
- 長期目線のサポートは得られにくい場合も
こんな方におすすめ
都市部で6ヶ月以内に転職したい方、職場の内部情報を重視する方
ファーマキャリア
主な特徴
- オーダーメイド求人 - 既存求人ではなく、転職希望者のための求人を作成
- キャリアコンサルタントのレベルが高く優秀
- 潜在的求人を紹介してもらえる
対応地域 | 全国 |
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面談場所 | 東京(基本的に電話面談) |
求人数 | 3万件以上 |
特徴 | オーダーメイド求人、コンサルタント質高、潜在的求人 |
注意点
- 求人数があまり多くないため、他の転職エージェントとセットで利用推奨
- 基本的に電話連絡なので、電話の回数が多いと感じる場合も
こんな方におすすめ
こだわりの条件がある方、既存求人では満足できない方
お仕事ラボ
主な特徴
- 逆指名制度 - 希望の求人がない場合、応募先を逆指名可能
- 派遣求人も取り扱っている
- 調剤薬局に特に強い
対応地域 | 全国 |
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面談場所 | 東京 |
求人数 | 約1万件 |
特徴 | 逆指名制度、派遣取扱、調剤薬局特化 |
注意点
- 対面面談ができるのは東京のみ
- 調剤薬局以外の転職先を希望する場合、求人が少ないと感じる場合も
こんな方におすすめ
調剤薬局での勤務を希望する方、派遣で働きたい方
転職成功のための5つのポイント
1. 転職理由を明確にする
年収アップ、労働環境改善、キャリアアップなど、転職の目的を明確にしてからエージェントに相談しましょう。
2. 希望条件に優先順位をつける
給与、勤務時間、職場環境、通勤時間など、すべての条件を満たす求人は稀です。優先順位を決めておきましょう。
3. 職場の内部情報を確認
薬剤師数、処方箋枚数、残業時間、離職率など、働きやすさに直結する情報を必ず確認しましょう。
4. 複数社を併用する
調剤薬局特化、病院特化、企業特化など、各社で得意分野が異なります。2〜3社併用がおすすめです。
5. 面接対策をしっかりと
薬剤師の転職でも面接は重要。志望動機や転職理由を論理的に説明できるよう準備しましょう。
転職成功者からのアドバイス
「最初は大手1社だけに登録していましたが、調剤薬局特化のエージェントも併用したところ、大手では紹介されなかった地域密着型の優良薬局を見つけることができました。年収も50万円アップし、残業もほとんどありません。薬剤師の転職は専門性が高いので、複数のエージェントを使うメリットは大きいと思います。」
- 32歳男性 / ドラッグストア→調剤薬局
薬剤師転職でよくある失敗パターン
- 給与だけで判断 - 高給与でも労働環境が悪く、すぐに転職を考えることに
- 処方箋枚数を確認せず - 想像以上の忙しさで体調を崩してしまった
- 1社だけに依存 - 選択肢が限られて妥協した転職になった
- 職場見学をスキップ - 実際の雰囲気が想像と大きく異なっていた
薬剤師転職で確認すべき重要ポイント
- 1日の処方箋枚数と薬剤師数 - 1人当たりの業務量を把握
- 在宅医療への取り組み - 今後のキャリアに影響
- 研修制度の充実度 - スキルアップの機会があるか
- 昇進・昇格の可能性 - 管理薬剤師への道筋は明確か
- 有給取得率 - ワークライフバランスの指標
調査概要
調査目的: 薬剤師転職エージェント比較材料の抽出
調査方法: インターネット調査
調査対象: 薬剤師転職経験者10名(20代〜60代男女)
調査期間: 2024年5月